吸い玉によって身体の不具合を軽くしませんか

吸い玉とは

吸い玉は別名カッピング療法と呼ばれるもので、古くからある民間療法で、ガラスやプラスチックのカップ内を減圧させて肩や腰などに吸着させて、於血と呼ばれる血の流れが滞ってドロドロになっている部分を改善する療法です。

その歴史は非常に古く紀元前3000年前から使用されている療法で昔は風邪などの治療方法としても使用されていました。

また、カップ内を真空にして皮膚表面を浮上させて改善する療法のため、施術後に赤から紫色の痕が肌に残るのが特長です。

最近では、海外のスポーツ選手などが利用しているため、比較的メジャーになっている療法です。

吸い玉(カッピング療法)の方法

吸い玉には大きく2つの方法があります。吸引法とスライド法の2つの方法が存在しています。

吸引法

吸引法が一般的に使用される方法で、背中や肩などにカップを置いて一定の圧力で一定時間吸引をする方法です。

以前はアルコールなどを利用して真空をつくり吸引していたが、最近は吸引器などを利用して吸引力を一定に保つ事が出来るようになった。

吸引法では吸引後の痕によって身体の状態を確認する事ができます。

健康な肌

健康な肌の場合、吸引後にピンクから濃い赤のような色がつき、薄い場合は2~3日で色が消えますが濃い場合は、10日程度痕が残る場合があります。

吸い玉の痕がピンク色など薄い場合は、代謝が良く、血液循環が良いと判断されます。

悪い肌

吸い玉の痕が濃い赤から紫色になる場合、疲労が蓄積され血液がドロドロな状態である可能性が高く、色が消えるまで時間がかかってしまう。

スライド法

スライド法は、吸引法と異なり、皮膚に痕が残りにくいように工夫されたカッピング方法です。

一般的にスライド法はシリコン製のカップを使用してスライドをさせながら吸引をしていきます。カップの上部に調整口があるため、施術者が圧力を調整する事ができます。

吸い玉の痕が出る事は不健康な証拠です。

吸い玉の痕は、薄いピンクから紫まで厳密にいうと9段階あると言われています。そして薄いピンク以外ははっきり言って不健康といえるでしょう。

東洋医学の考え方では瘀血(おけつ)という考え方があります。吸い玉の痕が色素反応が出ている部分には、この瘀血があると考えられています。この瘀血があらゆる病気の原因と考えています。

瘀血は身体の一部に滞った血液や疲労物質などが排出が出来ないため、その部分が不健康になるのです。その滞った血液や疲労物質の排出を促す事が出来るのが、吸い玉の効果です。

吸い玉のメカニズム

もともと血流には、細胞に栄養や酸素を運び、老廃物を排出する機能があります。瘀血の状態になると排出が上手く出来ないため、不健康な細胞の状態となり、病気に繋がるのです。

吸い玉によって皮膚を吸い上げると、皮膚に溜まっていた、二酸化炭素を強制的に体外に排出して新鮮な酸素を取り込む事ができるようになります。もちろん酸素や二酸化炭素の入れ替えだけで無く。血液の入れ替えもおこります。特に滞った血液や疲労物質が排出される事で、新鮮な血液が流入する事で皮膚が一時的に活性する事で色素反応がでる。

つまり滞っていた血液や疲労物質が多いほど色素反応が出やすいという事です。

吸い玉(カッピング療法)で期待できる効果

冷え性の改善

吸い玉によって全身の血流が改善され、冬場などにおこりやすい手足の冷えの改善に効果が期待できます。

むくみの解消

血流の改善によって余分な水分や老廃物を排出する機能が正常にもどります。それによってむくみの原因となる手足など末端部分に溜まった水分の排出を促し、むくみの解消にも繋がります。

美肌の改善

血流が滞る事は、肌トラブルの原因のひとつです。血流を促進する事で、ターンオーバーのリズムを回復をさせ、脂質を整えて乾燥や肌荒れなどを防ぐ事が期待できます。

ダイエット効果

血流の改善は、代謝促進に効果的です。そのため体温の上昇が期待できる事からダイエット効果も期待できます。

肩こりや腰痛の緩和

肩こりや腰痛の原因のひとつとして、血流の滞りがあります。吸い玉によって血流の改善をはかる事で、柔軟性を高めて、腰痛や肩こりなどを緩和する事ができます。

飲み薬や貼り付け剤を使用する事では、一時的に緩和しても根本的な原因を解消しないことには症状が改善しない場合が多いです。